投企画・キャスティング・SNS運用
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSで大きな影響をもつインフルエンサーにブランドや自社の製品やサービスを体験形式などで紹介してもらい、消費者の態度変容や行動変容を促すコミュニケーション型のマーケティング方法です。
人気のYouTuberやインスタグラマー、TikTokerに投稿でブランドや自社の製品やサービスを扱ってもらうことで認知拡大や購買、ロイヤルカスタマー化に繋げるマーケティング手法として注目されています。企業が消費者に向けてメッセージを発信するマーケティングと比べ、インフルエンサーマーケティングは消費者の視点を取り入れた共感性と訴求力のプロモーションにより商品・ブランドの認知や購買意欲の向上を実現することができます。インフルエンサーマーケティングの市場はSNSマーケティングの市場の成長と比例し、今後も成長を続ける分野という見込みが試算されています。
インフルエンサーには、「トップインフルエンサー」「パワーインフルエンサー」「マイクロインフルエンサー」「ナノインフルエンサー」の4種類があります。トップインフルエンサーは100万人以上のフォロワーを持ち、テレビなどのマスメディアに出演することも多いです。社会的影響力が非常に大きいため、幅広い層からの認知度を高められます。他のインフルエンサーからフォローされていることも多く、拡散力が非常に高い点で認知拡大が目的のインフルエンサーマーケティングでは大きな効果を発揮します。
パワーインフルエンサーは10万人以上のフォロワーを持ち、ファッションや美容、料理など特定の分野での専門知識が高い人物が多いことが特徴です。ひとつの分野においてユーザーから絶大な信頼を得ており、知名度も高いため、インフルエンサーマーケティングの目的が認知拡大の場合やターゲット層を限定したい場合に効果的です。
マイクロインフルエンサーは1万人以上のフォロワーを持ち、パワーインフルエンサーと同じく特定の分野での専門性が高いという特徴があります。一般人であることも多く、より身近な存在として共感を得られます。発言を信用してもらいやすく、フォロワーの購買行動を誘導しやすいため、売上アップが目的の場合などに起用すると効果が出やすいです。
ナノインフルエンサーは数千人~1万人未満のフォロワーを持ち、フォロワーとの距離が近く、密接にコミュニケーションをとることが多いという特徴があります。友人のような感覚でつながっていることもあり、投稿に対していいね!やコメントがつくことも多いです。小規模でターゲットを絞ったインフルエンサーマーケティングに効果的です。
インフルエンサーマーケティングは主にSNSで行われますが、宣伝したい商材や目的によって使い分ける必要があります。YouTubeでのインフルエンサーマーケティングは、一般的にYouTuberが企業の商品やサービスを実際に使用している動画を広告として投稿します。影響力が大きいYouTuberを起用することで幅広い層にリーチすることが可能です。どう見せればより魅力的に映るのかを熟知しており、普段の投稿と変わらない再生数を目指して動画を作り込んでくれます。
Twitterはリツイート機能があり、拡散力が高いという特徴があるため、インフルエンサーマーケティングによって企業の宣伝だけでは届けることができない層にまで拡散させることが可能です。また、投稿にサイトのURLを貼ることができるため、すぐに遷移してもらいコンバージョンにつなげやすいというメリットもあります。
Instagramでのインフルエンサーマーケティングは、ファッションや美容、グルメなど投稿する写真や動画が「映える」ジャンルの商材を扱っている場合に広告効果が高くなります。必ず投稿に「タイアップ投稿」というラベルがつき、宣伝であることを明確にすることで、企業とインフルエンサーへの信頼を維持します。
TikTokではハッシュタグチャレンジ広告や、ブランドエフェクトなどユーザー参加型の独自のフォーマットが多く、インフルエンサーマーケティングによって爆発的な拡散が期待できます。10~20代に多く利用されているため、マイクロ・ナノインフルエンサーを起用した広告も再生回数やシェア数が伸びやすいです。
インフルエンサーマーケティングを成功に導くための最も重要なポイントはキャスティングです。単にフォロワーの数や知名度だけで選んでしまうとインフルエンサーマーケティングは失敗に終わってしまいます。宣伝したい商品やサービスに興味を持ってくれそうなターゲットが多くいる媒体を選び、尚且つそのターゲットから多くの支持を得ていて自社との親和性が高いインフルエンサーを選ぶ必要があります。インフルエンサーに対するリサーチだけでなく、フォロワーの属性も十分にリサーチを行い、インフルエンサーマーケティングの効果を最大限に発揮できるよう戦略を練ることが重要です。
また、インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー自身が商品・サービスをどれだけ理解しているかという点も重要です。インフルエンサーの率直なレビューに対してユーザーが共感することで購入につながるため、インフルエンサーがブランドのことをよく理解していなかったり、紹介する商品に不満を抱いているとユーザーにも伝わってしまい成果が出にくくなります。
大切にしている世界観や特徴、商品については丁寧に説明を行い、ブランドへの理解を深めてもらいます。そして実際に商品を使用してみてポジティブな気持ちを持ってもらうことで、インフルエンサーマーケティングは効果を発揮します。
理解を深めて愛着を持った商品は、より魅力的な言葉や撮影方法で宣伝してもらえます。その気持ちはユーザーにも届き、「本当に良いものを紹介してくれている」という信頼が生まれ、インフルエンサーとブランドの双方に好感を持ってもらいやすくなります。
例えば、Instagramでマーケティングを行う場合、インスタライブでアパレルや化粧品会社が商品を紹介したり、不動産会社がルームツアーを行うことがあるかと思います。しかし、できれば顔出しをしたくないという企業もあるでしょう。インフルエンサーを起用することで顔出しをすることなく商品の宣伝、認知拡大を狙うことができます。高い費用がかかりそうというイメージがあるかもしれませんが、インフルエンサーの種類によっては数千円から出演依頼が可能です。
また、インフルエンサーマーケティングで大きな成果が出た場合、適切なキャスティングであったという証明になります。企業・ブランドと相性が良かったインフルエンサーを専属のアンバサダーとして起用することで、一時的ではなく中長期にわたって、集客効果を維持することができます。料金が発生するからではなく、「ブランドが好き」という愛着によって商品を宣伝してくれるため、低価格での契約が可能です。
ひとつのブランドに対して継続的にレビューを行っているインフルエンサーは、単発的なレビューを行うインフルエンサーよりもフォロワーの信頼を得やすく、購買意欲を向上させやすいというメリットもあります。また、インフルエンサーマーケティングでバズった投稿は広告という形で展開し、親和性が高いユーザーをターゲティングして配信することでより多くの拡散を促し、集客効果を何倍にもしてくれます。
広告代理店はインフルエンサーマーケティングにおいて、企画立案からプロモーションまで総合的にサポートします。企業が思い描く理想の人物に近いインフルエンサーをキャスティングすることはキャスティング会社でも可能です。しかし、広告代理店はインフルエンサーマーケティングによって企業が何を解決したいのか、背景までしっかりとヒアリングを行い、知名度の高さではなく親和性が高いフォロワーを有しているかどうかというフォロワーの属性までを調査したうえでキャスティングを行います。
クリエイティブ制作もインフルエンサーに丸投げするのではなく、より魅力的に宣伝してもらえるよう商品への理解を促します。企業・インフルエンサー・広告代理店が一緒に作り上げ、効果測定を行いながら改善を繰り返し、広告として活用するなど、プロモーション領域までカバーできるのは広告代理店ならではと言えます。
インフルエンサーマーケティングを広告代理店に依頼するメリットは、企画フェーズからプロモーションフェーズまでワンストップで委託できることです。インフルエンサーマーケティングではキャスティング業務に加え、ブランドの世界観や詳しい情報の説明、クリエイティブ制作、インフルエンサーのマネジメント、効果測定などやるべき業務は多岐にわたり、かなりのリソースが必要です。しかし、インフルエンサーマーケティングに初めて取り組む企業は社内にノウハウがないため、試行錯誤を繰り返すことになり、効果が出るまでには時間を要します。広告代理店がすべての業務を代行することで、社内のリソースを割く必要がなくなり、スピーディーに成果を上げてくれます。
また、広告代理店であれば、企画からプロモーションまで一貫したコンセプトを保ちながらマーケティングを行い、自社のブランド価値をより高めてくれるキャスティングが可能です。インフルエンサーマーケティングはステマ・炎上が起こる可能性もあり、一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。実績のある広告代理店に任せることで信頼が保証され、費用対効果の高いインフルエンサーマーケティングを実現できます。