Instagram広告(インスタグラム広告)とは、インスタグラムのフィードやストーリーズ、発見タブに画像や動画で掲載される広告です。ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の間に挿入されるため、自然に閲覧してもらえます。インスタグラムは写真や動画の投稿や閲覧に特化しており、「インスタ」の愛称で親しまれている人気SNSです。10~20代の利用率が高いため、若年層をターゲットにした商品やサービスを扱う企業は特にインスタグラム広告との相性が良く、積極的に活用することで高い効果を得られるでしょう。インスタグラムにアップされる写真や動画はクリエイティブ性の高いものが多く、 いかにユーザーの目をひくクリエイティブを制作できるかが非常に重要です。また、「詳しくはこちら」などのCTA(コール・トゥ・アクション)ボタンを設置でき、自社サイトへ遷移させやすいといった特徴もあります。購買や申し込みといったコンバージョンにつながりやすい施策として多くの企業がインスタグラム広告運用に取り組んでいます。
インスタグラムは実名登録制のFacebookと紐づいているため、高い精度でのターゲティングが可能です。個人情報の登録が少ないインスタグラムでも生年月日や地域、興味関心や行動履歴にもとづいたターゲティングを設定できます。
インスタグラム広告は、他の広告媒体と比べて画像や動画投稿がメインとなり、視覚的なアプローチができるという点で特に優れています。クリエイティブ重視のため、テキストよりもわかりやすく魅力を伝えることができ、強烈な印象を残しやすい点もメリットと言えます。業界や商材によっては文章よりも画像や動画のほうが魅力が伝わりやすいこともあるため、インスタグラム広告を活用することでより効果的にアピールできるでしょう。
インスタグラムは世界中で人気の高いSNSであり、海外ユーザーとも気軽に交流できるため、インスタグラム広告は海外ユーザーをターゲットにしたマーケティングにも適していると言えます。ビジュアルでアピールできるインスタグラム広告の特徴を活かし、言語を問わず、より多くの海外ユーザーに情報を届けることができます。
インスタグラムの公式データによると、約80%のインスタグラムユーザーが何らかの企業アカウントをフォローしています。企業やブランドの情報収集のためだけでなく、投稿内容に好感を持ち、そのままフォロー、商品の購入に至るケースも少なくありません。このことからも、インスタグラムはビジネスとの親和性が高く、企業やブランドのアピールがいかに有効であるかがうかがえます。
インスタグラム広告のターゲティングは大きく3種類に分けられます。
コアオーディエンスは、ユーザー属性ターゲティングとインタレストターゲティングの2つに分かれます。
Facebook上で登録された、年齢、性別、地域、属性といったユーザーの基本情報をもとにインスタグラム広告でも詳細にターゲティングを設定できます。
例えば地域データを利用する場合、国や都道府県だけでなく、市区町村や郵便番号単位でターゲティングが可能であるため、特定の地域に住むユーザーのみにインスタグラム広告を配信、または除外して配信することが可能です。また、実際に今その地域に住んでいる人だけでなく、「この地域を最近旅行した人」といった設定もできるため、出張や旅行、観光に来ているユーザーにも広告を配信できます。
インスタグラム広告のターゲティングは、Facebook広告のターゲティングを利用しているため、Facebookアカウントをもっていないユーザーの場合は、インスタグラムアカウントの情報から推測されたものになります。インスタグラムのみを利用しているユーザーがいることも念頭に入れてターゲティングを行うことが重要です。
「興味・関心」と「行動」の2種類があります。投稿への「いいね!」やフォローアカウント、発見タブで検索したワード、投稿に使用したハッシュタグ、スマホの利用状況などの様々な行動履歴をもとにターゲティングが可能なため、より高い効果を見込めます。
すでに自社と何らかの接点を持っているユーザーのデータをもとにターゲティング設定が可能です。自社サービスの顧客や興味をもっているインスタグラムユーザーに向けて発信するため、コンバージョン獲得につながりやすい点が特徴です。該当するユーザーのみに広告を配信したり、反対に該当するユーザーだけを除外して広告を配信することも可能です。
カスタムオーディエンスに基づいて、既存顧客やサイト訪問者と似た属性をもつインスタグラムユーザーに向けて広告配信が可能です。既存顧客の年齢や興味関心が似ているユーザーにアプローチできるため、高い効果が期待できます。ターゲティング精度は1~10%まで設定でき、数値が低いほど精度は高くなります。
インスタグラム広告では、ターゲットや目的に応じて多種多様な広告フォーマットを利用して広告配信が可能です。
写真1枚とテキストで構成されたシンプルな広告で、インスタグラム広告で最もベーシックな形式です。ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の間に自然に表示されるため、広告流入がスムーズです。また、写真広告の下には詳細ページやお問い合わせページなどのCTAボタンを設置できるため、サイトへの遷移を促したい場合に有効です。
動画とテキストを表示する形式の広告です。画像だけでは伝わりにくい商品の魅力やブランドストーリーを最長120秒の動画で伝えることができます。フィード上で自動再生されるため、インパクトのある動画はユーザーの目に留まりやすく、強く印象づけることができます。
他のユーザーのストーリーズの投稿間に自然と挿入される形式の広告です。インスタグラムのストーリーズは日本のユーザーの約70%が利用している人気機能です。スマホの全画面で表示されるため、ユーザーの印象にも残りやすいです。視認性は高いですが飛ばされてしまう可能性も高いため、一瞬でユーザーの目を引くクリエイティブ制作が重要です。
ひとつの広告で最大10件の画像や動画を表示できる形式の広告です。ユーザーが広告を横にスワイプすることで写真や動画が切り替わります。ひとつの商品の様々な特徴や魅力を紹介したり、ストーリー性のある構成にしたりと様々な見せ方が可能で、ユーザーのブランド理解を深めやすい点が特徴です。
カタログ形式で商品を掲載する形式の広告です。メインとなる画像または動画の下にカタログ画像が表示され、タップすると商品の詳細が表示されます。インスタグラムにはショッピング機能があり、商品の認知から購入までつなげることができるため、ECサイトや通販会社に人気の形式です。
虫眼鏡アイコンの発見タブページに表示される形式の広告です。発見タブにはユーザーの行動履歴や興味関心に沿った広告が配信されるため、自社の商品やサービスと関連性の高いインスタグラムユーザーに配信できます。発見タブページで情報収集をするユーザーも多く、潜在顧客の獲得にもつながりやすいです。
インスタグラム広告で最も重要なポイントは、画像や動画などのクリエイティブの部分です。印象に残らない、質の低いクリエイティブは他のインスタグラム広告や投稿に埋もれてしまいます。自社の商品やサービスの魅力を最大限に伝えられるように、トレンドを意識した色やフォントを使用する、動画の場合はマナーモードの状態でも魅力的に伝わるように意識する、最もインパクトのある場面をファーストビューにもってくるなど、ユーザーの興味を一瞬で引きつける工夫が必要です。また、広告っぽさの少ない洗練されたクリエイティブを制作することができれば、敬遠されることなく自然に宣伝できます。今まで獲得できなかったインスタグラムユーザーから興味を持ってもらえる可能性も高まります。
インスタグラム広告では、よりコンバージョンにつながりそうなターゲットに絞ってピンポイントで配信することでコストパフォーマンスが高まります。しかし、ターゲットを絞り込みすぎてしまうと広告の配信数自体が少なくなり、クリック率が低下します。そのため十分なデータを収集できず、ターゲティング精度も低下してしまいます。短期間での効果を追い求めるのではなく、長期的な目線で効果を維持できるように、最初は広めに設定してリーチを獲得することでデータも蓄積されていき、ターゲティング精度も向上していきます。
インスタグラムはTwitterと違い、キーワードで投稿を検索する機能がないため、キーワードにハッシュタグを付けて投稿します。ハッシュタグによってユーザーは共通の趣味や興味に関する投稿を簡単に閲覧できるため、インスタグラム広告のリーチ獲得には、ハッシュタグをどれだけ有効活用できるかがポイントです。また、インスタグラムは全世界のユーザーに人気があり、画像や動画などのビジュアルでユーザーに訴求するといった特徴があります。英語をはじめとした外国語でもハッシュタグを利用することで、世界中の同じ興味・関心をもつユーザーが繋がり、さらなるエンゲージメントや認知度の向上が期待できます。
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