ホームページ制作の前に決めたい「成果」の考え方|問い合わせ数だけで測らない

JAREA | 投稿:
ホームページ制作ガイド02

この記事でわかること

  • ホームページ制作で「成果」を先に決めるべき理由
  • 問い合わせ数以外に、ホームページが生み出せる成果
  • 求める成果の「段階」によって、作り方と費用がどう変わるのか
  • 成果を決めるときに、社内で考えておきたいこと

なぜホームページ制作の前に「成果」を決める必要があるの?

「ホームページを作ったら、成果は出ましたか?」と聞かれて、すぐに答えられる企業は実は多くありません。問い合わせは少し増えた気がする。でも、それが成果と言えるのかどうかはわからない——。そんな声をよく耳にします。

答えられない理由はシンプルで、ホームページ制作を始める前に「何が起きたら成功なのか」を決めていなかったからです。ゴールが決まっていなければ、うまくいったのかどうかも判断できません。

さらに言うと、成果が決まっていないホームページ制作は、途中の判断もすべてあいまいになります。どのページを厚くするのか、どんな写真を使うのか、問い合わせフォームをどこに置くのか。こうしたひとつひとつの判断は、本来「求める成果」から逆算して決めるものだからです。

そして、この「成果」だけは、制作会社に丸投げできません。自社がいま何に困っていて、ホームページで何を変えたいのか。それを知っているのは、あなたの会社だけだからです。

成果を決めないままホームページ制作を進めると、何が起きる?

「とりあえず作ってから考えよう」。そう思って進めたホームページ制作では、あとからこんな困りごとが起きがちです。

見積もりを比べても、どれが良いのか判断できない

成果が決まっていないと、制作会社ごとに提案の前提がバラバラになります。A社は見た目を整える提案、B社は集客まで含めた提案。金額が違うのは当然なのに、比べる軸がないため、最後は「安いほう」か「なんとなく感じが良いほう」で決めることになってしまいます。

社内の意見がまとまらず、ホームページ制作が長引く

社長は「採用に効くサイトにしたい」、営業は「問い合わせを増やしたい」、現場は「実績をたくさん載せたい」。どれも正しい意見ですが、優先順位が決まっていないと、確認のたびに修正が重なります。結果として、すべての要望を少しずつ盛り込んだ、焦点のぼやけたサイトになりやすいのです。

公開後に「うまくいったのか」がわからない

最も困るのがこれです。アクセス数は見られても、それが良いのか悪いのか判断する基準がありません。改善しようにも、どこを直せばいいのかがわからず、ホームページがそのまま放置されてしまう。せっかくのホームページ制作が「作って終わり」になる典型的なパターンです。

ホームページ制作で得られる成果は、問い合わせ数だけ?

成果というと、まず「問い合わせ数」を思い浮かべる方が多いと思います。もちろん大切な指標です。でも、ホームページが業績に与える影響は、もっと幅広いものです。

売上に直接つながる成果

最もわかりやすいのは、問い合わせや資料請求、来店予約など、売上の入口になる行動が増えることです。広告や検索からホームページに来た人が、次の一歩を踏み出してくれる。ホームページ制作でこの成果を狙う場合は、どこから人が来て、どこで行動してもらうのかという流れを設計する必要があります。

売上を「支える」成果

一方で、問い合わせ数には表れにくいけれど、業績を確実に支える成果もあります。

  • 商談の前にホームページを見てもらうことで、説明の時間が短くなる
  • 会社の考え方に共感した人から問い合わせが来るので、成約しやすくなる
  • 価格だけで比べられにくくなり、適正な金額で受注できる
  • 自社に合った人材から応募が来るようになる
  • 取引先や金融機関からの信頼が高まる

たとえば、問い合わせ数は変わらなくても、成約率や単価が上がれば売上は伸びます。逆に、問い合わせ数だけを追いかけてホームページ制作をすると、「数は増えたけれど、合わないお客さまばかり」という状況になることもあります。

求める成果の「段階」で、ホームページ制作はどう変わる?

成果には種類があるだけでなく、「どこまで求めるか」という段階もあります。ここを決めておくと、ホームページ制作の作り込みの度合いや、かけるべき費用の目安が見えてきます。

段階1:信用してもらえること

まず土台になるのが、「この会社はきちんとしている」と思ってもらうことです。名刺交換のあとや、紹介を受けたあとに検索されたとき、安心してもらえるかどうか。この段階が目的なら、会社の姿勢や実績、サービス内容が正しく伝わることが最優先です。ページ数を増やすより、伝える中身を磨くことに力を注ぎます。代表のあいさつや、仕事に向き合う姿勢が伝わる写真など、「人」が見える要素があるだけで、安心感は大きく変わります。

段階2:選ばれる理由が伝わること

次の段階は、競合と比べられたときに「この会社にお願いしたい」と思ってもらうことです。ここでは、自社ならではの強みや考え方を、お客さまの言葉で伝えることが欠かせません。競合との違いを踏まえた立ち位置の設計が、ホームページ制作の中心になります。お客さまの声や事例も、ただ並べるのではなく「なぜ選ばれたのか」が伝わる見せ方を考えることで、比較されたときの説得力が大きく増します。

段階3:新しいお客さまを生み出し続けること

さらに先にあるのが、ホームページが新規のお客さまを継続的に連れてきてくれる状態です。この段階を目指すなら、検索で見つけてもらうためのコンテンツづくりや、広告との連携、公開後のデータ分析と改善まで、ホームページ制作の範囲が大きく広がります。作って終わりではなく、育て続けることが前提になるため、公開後の運用体制や予算もあらかじめ考えておく必要があります。

大切なのは、段階が上のほうが偉いわけではない、ということです。事業の状況によっては、段階1をしっかり固めることが、最も業績に効く場合もあります。自社にとって必要な段階を見極めることが、ムダのないホームページ制作につながります。

▶ 関連記事:ホームページ制作の費用相場|金額の差はどこで生まれる?

自社にとっての成果は、どう決めればいい?

では、自社に合った成果はどうやって決めればいいのでしょうか。いきなり数字の目標を立てるより、まずは次のような問いから考えてみるのがおすすめです。

「いま、業績の足を引っ張っていること」から考える

新しいお客さまとの接点が足りないのか。接点はあるけれど、成約まで進まないのか。成約はしているけれど、価格競争で利益が残らないのか。業績が伸びない理由によって、ホームページに求める役割はまったく変わります。

「お客さまがなぜ選んでくれたのか」を振り返る

今のお客さまが、なぜ自社を選んでくれたのか。その理由がホームページで伝わっているかどうかを考えると、必要な成果が見えてくることがあります。選ばれる理由がはっきりしているのに伝わっていないなら、段階2を目指すべきかもしれません。

ただ、こうした問いは、自社の中だけで考えていると答えが出にくいものです。毎日の仕事の中では当たり前すぎて、強みに気づけないことも多いからです。外からの視点を交えながら整理することで、成果の設定は大きく精度が上がります。

▶ 関連記事:ホームページ制作の前に決めるべき「目的」と「誰に届けるか」

▶ 関連記事:競合と同じようなホームページになっていない?立ち位置から考えるサイトづくり

一度決めた成果は、あとから変えてもいいの?

もちろん変えてかまいません。むしろ、事業の成長に合わせて成果を見直していくのが自然な姿です。

たとえば、創業期は「信用してもらうこと」を成果にしていた会社が、紹介だけでは受注が頭打ちになってきた段階で「新しいお客さまを生み出すこと」へ目標を引き上げる。採用に力を入れる時期だけ、求職者に向けた成果を優先する。こうした見直しは、業績を伸ばしていくうえでとても健全なことです。

ただし、見直すときも「なんとなく」ではなく、今の業績の課題から考え直すことが大切です。そして、成果が変わったからといって、すぐにホームページ制作をやり直す必要はありません。今あるサイトの伝え方や導線を変えるだけで、新しい成果に対応できる場合も多くあります。

▶ 関連記事:リニューアルが正解とは限らない?ホームページ制作をやり直す前の確認事項

まとめ|成果を決めることが、ホームページ制作の第一歩

ホームページ制作の成果は、問い合わせ数だけではありません。信用、選ばれる理由、新規の獲得。どの段階の成果を求めるかによって、作り方も、かけるべき費用も変わります。

そして成果を決めるのは、制作会社ではなく自社です。わからないからと丸投げするのではなく、自社の課題とお客さまに向き合うところから、ホームページ制作を始めてみてください。

「うちの場合、どこまで求めればいいんだろう」と迷ったら、考え方をまとめた資料も参考にしてみてください。もちろん、直接のご相談もお待ちしています。

▶ 関連記事:業績を伸ばしたい企業のためのホームページ制作ガイド

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よくある質問

Q:成果の目標は、数字で決めたほうがいいですか?

A:最終的には、問い合わせ数や応募数など、確認できる形にしておくのが理想です。ただ、最初から数字だけを決めると、本来の目的を見失うことがあります。まずは「何が変わったら成功か」を言葉で決め、そのあとで確認できる指標に落とし込む順番がおすすめです。

Q:成果が出たかどうかは、どうやって確認すればいいですか?

A:アクセス解析で、どのページが見られ、どこから問い合わせにつながっているかを確認するのが基本です。あわせて、商談の場で「ホームページを見ました」と言われる回数など、数字に出にくい変化にも目を向けてみてください。

Q:成果はホームページ制作会社に決めてもらえませんか?

A:制作会社は、成果を整理するお手伝いはできます。でも、何を成果とするかを決めるのは、事業を最も知っている自社です。任せきりにせず、問いかけてくれる制作会社と一緒に考えるのが最も確実な近道です。
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株式会社ジャリア福岡本社

プランナーを中心とした企画営業に加え、クリエイティブディレクター、アートディレクターで構成されたクリエイティブチームを内部に有し、社内一貫体制=ワンストップソリューションで広告、マーケティング、ブランディングなどに関する課題をアイデアとデザイン、クリエイティブの力で解決していきます。

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