起業したてのホームページ制作は「小さく始めて育てる」|最初に作るべきものとは
この記事でわかること
- 起業したばかりでも、ホームページが必要な理由
- 最初から大きなホームページを作らなくていい理由
- 起業したてのホームページ制作で、最低限用意したい中身
- 1枚のページと広告から始めるという選択肢
- 小さく始めても、最初に決めておきたいこと
目次
起業したばかりでも、ホームページは必要?
「まだお客さまも少ないし、ホームページは事業が軌道に乗ってからでいいかな」。起業したばかりの方から、よく聞く声です。SNSのアカウントがあれば十分では、と感じる方もいるかもしれません。
でも、起業したばかりの時期こそ、ホームページが役に立つ場面があります。
「確かめられる場所」があるだけで、安心感が変わる
名刺交換をした相手や、紹介を受けたお客さまは、多くの場合、あとで会社名やお名前を検索します。そのとき、何も出てこなかったらどうでしょう。実績がまだ少ない時期だからこそ、「この会社はちゃんと存在していて、こういう考えで仕事をしている」と確かめられる場所があるかどうかで、相手の安心感は大きく変わります。
SNSだけでは伝えきれないことがある
SNSは日々の発信や人柄を伝えるのに向いていますが、投稿が流れていくため、サービスの内容や料金、問い合わせ方法といった基本的な情報が見つけにくいという面があります。取引先や金融機関など、ビジネスの相手に向けては、整理された情報がまとまった場所があると話がスムーズです。
最初から大きなホームページを作らなくていい理由
とはいえ、起業したての段階で、何十ページもある立派なホームページを作る必要はありません。むしろ、最初から大きく作ることには、いくつかのリスクがあります。
事業の形が、まだ変わる可能性が高い
起業したばかりの時期は、実際にお客さまと向き合う中で、サービスの内容や伝え方が変わっていくことがよくあります。最初に思い描いていたお客さまとは違う層から声がかかったり、思わぬサービスが喜ばれたり。最初から作り込んだホームページは、こうした変化に合わせて直すのが大変です。
「誰に届けるか」が、まだ仮説の段階
ホームページ制作で大切なのは、誰に何を伝えるかを決めることです。でも、起業したての段階では、その答えはまだ仮説にすぎません。実際の反応を見ないまま大きく作ると、狙いがずれていたときの手戻りも大きくなってしまいます。
限られた資金は、事業そのものに使いたい
起業したばかりの時期は、資金の使い道を慎重に選びたいところです。ホームページ制作に大きな予算をかけるより、まずは必要最低限の形で始めて、事業が育ってから投資を増やすほうが、無理のない進め方になります。
起業したてのホームページ制作で、よくある失敗は?
小さく始めることが大切だとわかっていても、起業したばかりのホームページ制作では、つまずきやすいポイントがあります。
「とりあえず」で作って、そのまま放置してしまう
開業に間に合わせるために急いで作ったものの、その後は一度も更新していない。こうしたホームページは少なくありません。情報が古いまま残っていると、かえって「いまも営業しているのかな」と不安を与えてしまいます。小さく始めるなら、育てていく前提で作ることが大切です。
「何でもできます」と書いてしまう
お客さまを逃したくない気持ちから、できることをすべて並べてしまうのも、起業したての時期によくあるパターンです。でも、何でもできる会社は、裏を返せば何が得意なのかわからない会社にも見えてしまいます。最初のホームページ制作では、最も届けたいサービスにしぼって伝えるほうが、お客さまの記憶に残ります。
見た目にこだわりすぎて、公開が遅れる
ロゴの色やデザインの細部にこだわるうちに、公開がどんどん先延ばしになってしまうこともあります。もちろん見た目も大切ですが、起業したばかりの時期に最も必要なのは、早く公開してお客さまの反応を確かめることです。完璧をめざすより、まずは形にして、あとから磨いていけば大丈夫です。
起業したてのホームページ制作で、最低限用意したいものは?
では、最初のホームページには何を載せればいいのでしょうか。ページ数は少なくても、次の内容がそろっていれば、ホームページとして十分に働いてくれます。
誰に、何を提供しているのか
最も大切なのは、「どんな人の、どんな困りごとを解決するのか」がひと目でわかることです。サービス名を並べるだけではなく、お客さまの立場から見て「これは自分のための会社だ」と思える言葉で伝えましょう。
代表の顔と、事業にかける想い
実績が少ない時期に信頼の支えになるのが、「誰がやっているのか」です。代表の写真や経歴、なぜこの事業を始めたのかという想いが伝わると、実績の少なさを補う安心材料になります。小さな会社ほど、人の見えるホームページが強みになります。
サービスの内容と、料金の目安
どんなサービスを、どれくらいの費用で受けられるのかがわかると、問い合わせのハードルが下がります。すべての料金を細かく載せる必要はありませんが、目安や料金の考え方だけでも示しておくと、お客さまは安心して相談できます。
問い合わせの方法
当たり前のようですが、実は見落とされがちなのがここです。電話、メール、問い合わせフォームなど、相談の入口がわかりやすい場所にあるかを確認しましょう。「まずは気軽に相談してほしい」という姿勢が伝わる一言があると、さらに連絡しやすくなります。
1枚のページと広告から始める、という選択肢
最初のホームページ制作でおすすめしたい方法のひとつが、1枚の縦長のページ(ランディングページ)を作り、Web広告で必要な人に届ける、という始め方です。
必要な情報を、1枚にまとめる
先ほどの「誰に・何を」「代表の想い」「サービスと料金」「問い合わせ」を、1枚のページに流れよくまとめます。ページ数が少ないぶん、制作の費用も期間もおさえられ、公開までのスピードも上がります。
広告で「届ける」ところまで考える
ホームページは、作っただけでは見つけてもらえません。特に起業したばかりの会社は、検索で上位に表示されるまでに時間がかかります。そこで、地域やキーワードを絞ったWeb広告を組み合わせると、少ない予算でも、必要としている人に届けることができます。
反応を見て、次の一手を決める
小さく始めることの大きなメリットは、実際の反応をデータで確かめられることです。どんな人がページを見ているのか、どの言葉に反応して問い合わせてくれたのか。そうした手応えをもとに、伝え方を調整したり、ページを増やしたりしていけば、ムダのないホームページ制作につながります。
▶ 関連記事:ホームページ制作だけが正解?SNS・広告・MEOとの比較
▶ 関連記事:ホームページ制作の費用相場|金額の差はどこで生まれる?
▶ 関連記事:LP制作ガイド|役割と見せ方を決めてから作る
小さく始めても、最初に決めておきたいこと
ページ数や予算は小さくてもかまいません。でも、ひとつだけ最初に決めておきたいことがあります。それは、競合の中で「どんな会社として見てもらいたいか」という立ち位置です。
「安さ」で勝負すると、抜け出しにくい
起業したばかりの時期は、実績が少ない分を価格でカバーしようと考えがちです。でも、最初のホームページで「安さ」を前面に出すと、価格で選ぶお客さまばかりが集まり、あとから単価を上げるのが難しくなってしまいます。
自分にしかない理由を、最初の言葉にする
なぜ自分がこの事業をやるのか。これまでの経験の中で、何を大切にしてきたのか。起業したての会社には、実績がない代わりに、代表自身の背景や想いという強い材料があります。それを立ち位置として最初のホームページに込めておけば、小さなページでも、きちんと選ばれる理由を伝えることができます。
ただ、自分のことほど言葉にしにくいもの。想いはあるのに、うまくまとまらない。そんなときは、問いかけながら一緒に整理してくれる相手がいると、伝えるべき言葉が大きく見つけやすくなります。
▶ 関連記事:競合と同じようなホームページになっていない?立ち位置から考えるサイトづくり
まとめ|起業したてのホームページ制作は「小さく始めて、育てる」
起業したばかりの時期こそ、確かめてもらえる場所としてホームページは役に立ちます。ただし、最初から大きく作る必要はありません。誰に何を提供するのか、代表の想い、サービスと料金の目安、問い合わせの方法。この基本がそろった小さなページから始めて、反応を見ながら育てていけば十分です。
そして、小さく始めるときこそ、「どんな会社として見てもらいたいか」だけは最初に決めておきましょう。それが、価格競争に巻き込まれず、選ばれ続けるための土台になります。
「何から始めればいいかわからない」という段階でも大丈夫です。事業の想いを一緒に言葉にするところから、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q:無料のツールで、自分でホームページを作ってもいいですか?
Q:いつ頃、ホームページを大きくすればいいですか?
Q:起業前から、ホームページ制作の相談をしてもいいですか?
