失敗しないWEBサイトリニューアルの進め方|担当者がやるべきタスクとスケジュール管理とは

WEBサイトリニューアルは、担当者ひとりで抱え込めるほど単純なプロジェクトではありません。目的設定・現状分析・要件定義・制作会社との折衝・社内承認・公開後の効果測定まで、多岐にわたるタスクを並行して管理する必要があります。スケジュール管理を誤ると、公開日が何度も延期されたり、制作会社との認識齟齬が発生して手戻りが増えたりといったトラブルにつながります。
この記事では、WEBサイトリニューアルを成功させるための進め方を全ステップで解説した上で、担当者がやるべきタスクとスケジュール管理のポイントを実務で使えるレベルで詳しく説明します。
目次
WEBサイトリニューアルの進め方|全体スケジュールの把握
WEBサイトリニューアルをスムーズに進めるためには、プロジェクト全体の流れを把握した上で、各フェーズに必要な期間と担当者を明確にしておくことが不可欠です。全体像を把握しないまま進めると、気づいたときには公開日まで時間がなく、品質を犠牲にして仕上げるという最悪の事態になりかねません。まずはリニューアル全体のスケジュール感を掴むことから始めましょう。
リニューアルにかかる期間の目安(3ヶ月〜1年)
WEBサイトリニューアルにかかる期間は、サイトの規模や要件の複雑さによって大きく異なります。以下の目安を参考に、自社のリニューアルに必要な期間を把握してください。
| フェーズ | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 準備フェーズ | 目的設定・現状分析・要件定義・RFP作成 | 1〜2ヶ月 |
| 選定フェーズ | 制作会社への見積もり依頼・比較・契約 | 1〜2ヶ月 |
| 制作フェーズ | 設計・デザイン・コーディング・コンテンツ制作 | 2〜6ヶ月 |
| 公開フェーズ | テスト・修正・公開・お知らせ配信 | 2週間〜1ヶ月 |
| 運用フェーズ | 効果測定・改善・PDCA | 公開後継続 |
小規模なコーポレートサイトであれば準備から公開まで3〜4ヶ月程度で完了するケースもありますが、中規模以上のサイトや機能開発を伴うリニューアルでは半年〜1年以上かかることも珍しくありません。
社内の役員承認や法務確認が必要な企業では、準備フェーズだけで2〜3ヶ月かかるケースもあるため、余裕を持ったスケジュールを設計することが重要です。
規模別スケジュール感の違い
リニューアルの規模によってスケジュール感は大きく異なります。自社のサイト規模と照らし合わせながら、現実的な公開目標日を設定してください。
| サイト規模 | 準備〜公開までの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 小規模(10〜20ページ) | 3〜5ヶ月 | コンテンツ素材の準備が遅れると延期しやすい |
| 中規模(30〜50ページ) | 5〜8ヶ月 | 社内承認フローの整備が特に重要 |
| 大規模(100ページ以上) | 8ヶ月〜1年以上 | 複数の担当者でタスクを分担する体制が必要 |
| ECサイト | 6ヶ月〜1年以上 | システム開発・テスト期間を長めに見積もる |
スケジュールを組む際は、公開目標日から逆算して各フェーズの期限を設定するバックワードスケジューリングが有効です。「いつ公開したいか」を起点にして、各フェーズの締め切りを決めることで、担当者と制作会社が共通の認識を持ちやすくなります。
STEP1|リニューアルの目的・目標を明確にする
リニューアルプロジェクトの成否は、最初の目的設定で8割が決まるといっても過言ではありません。目的が曖昧なまま進めると、制作会社への指示がブレ、完成したサイトが自社の課題を何も解決していないという事態になりかねません。担当者として最初にやるべきことは、リニューアルの目的を言語化し、社内で合意を取ることです。
KGI・KPIの設定方法
目的を設定したら、それを数値目標に落とし込みます。感覚的な目標ではなく、具体的な数値で目標を持つことで、リニューアル後の効果測定が明確になり、成果が出ているかどうかを客観的に判断できるようになります。
| 目的 | KGI(最終目標) | KPI(中間指標) |
|---|---|---|
| 問い合わせを増やしたい | 月間問い合わせ数を30件から50件に増やす | CVRを1.5%から2.5%に改善する |
| 採用応募を増やしたい | 月間応募数を10件から20件に増やす | 採用ページの直帰率を60%から40%に改善する |
| 集客を強化したい | 月間セッション数を1万から2万に増やす | 主要キーワードでの検索順位を10位以内にする |
| ブランドイメージを改善したい | 顧客満足度スコアを70から85に上げる | サイト滞在時間を1分から2分に延ばす |
KGIとKPIを設定する際は、現状の数値をGA4やSearch Consoleで事前に把握しておくことが重要です。現状値がわからないまま目標を設定すると、達成可能かどうかを判断する基準がなくなってしまいます。
社内の合意形成と稟議書の作り方
目的とKPIが決まったら、社内の関係者から合意を取るための稟議書を作成します。リニューアルは費用と時間がかかるプロジェクトであるため、経営層や関連部署の承認を得ないまま進めると、途中で方向性の変更を求められたり、予算が削られたりするリスクがあります。
稟議書に盛り込むべき項目は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リニューアルの背景・目的 | なぜ今リニューアルが必要なのかを現状データとともに説明する |
| 現状の課題 | GA4・Search Consoleのデータをもとに課題を数値で示す |
| リニューアル後の目標 | KGI・KPIを具体的な数値で記載する |
| 実施内容・スコープ | どの範囲をリニューアルするかを明記する |
| 費用・スケジュール | 概算費用と全体スケジュールを記載する |
| 期待される効果 | リニューアルによって得られる具体的なメリットを説明する |
稟議書は承認者が読んだだけで判断できるよう、簡潔かつ論理的にまとめることが重要です。現状の課題をデータで示し、リニューアルによってどのような成果が見込めるかを明確に伝えることで、承認を得やすくなります。費用の妥当性を示すために、複数の制作会社の概算見積もりを添付しておくことも効果的です。
STEP2|現状サイトの課題を分析する
目的と目標が決まったら、次に現状サイトの何が問題なのかを具体的に把握します。課題の分析を丁寧に行うことで、リニューアルで改善すべき優先順位が明確になり、制作会社への依頼内容も具体的になります。
感覚や主観だけで課題を判断するのではなく、データと現場の声の両方を組み合わせて分析することが重要です。
GA4・Search Consoleを使った現状把握
まずはアクセス解析ツールを使って、現状サイトのパフォーマンスをデータで把握します。GA4とSearch Consoleは無料で使えるツールであり、リニューアルの課題分析に必要な情報のほとんどをカバーしています。
| 確認項目 | 使用ツール | 確認内容 |
|---|---|---|
| セッション数・ユーザー数 | GA4 | 月間アクセス数の推移と前年比較 |
| 直帰率・離脱率 | GA4 | どのページでユーザーが離脱しているか |
| コンバージョン数・CVR | GA4 | 問い合わせ・資料請求などの達成状況 |
| 流入チャネル | GA4 | 検索・SNS・直接流入などの割合 |
表示速度 | GA4・PageSpeed Insights | ページの読み込み速度と改善余地 |
| 検索順位・表示回数 | Search Console | 主要キーワードの順位と推移 |
| クロールエラー | Search Console | Googleがクロールできていないページの有無 |
| インデックス状況 | Search Console | 正しくインデックスされているページ数 |
これらのデータを確認した上で、特に離脱率が高いページ・CVRが低いページ・検索順位が落ちているキーワードに注目します。数値が悪いページには必ず原因があるため、実際にそのページをスマホとPCの両方で確認し、ユーザー目線で使いにくい点や情報不足の点を洗い出してください。ます。
社内ヒアリングと顧客ヒアリングの進め方
データ分析と並行して、社内の関係者と顧客へのヒアリングも実施します。数値には表れない定性的な課題を把握することで、リニューアルの方向性がより具体的になります。
社内ヒアリングでは以下の部署・担当者から意見を収集することをおすすめします。
| ヒアリング対象 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 営業担当者 | 商談でサイトを使う場面・顧客からのサイトへの反応・競合サイトとの比較 |
| マーケティング担当者 | 集客施策との連携・コンテンツの過不足・リード獲得の課題 |
| カスタマーサポート担当者 | よくある問い合わせ内容・FAQの充実度・情報の見つけにくさ |
| 採用担当者 | 応募者からのサイトへの感想・採用ページの改善要望 |
| 経営層 | ブランドイメージへの意見・競合との差別化方針 |
顧客ヒアリングは既存顧客へのアンケートや個別インタビューを通じて実施します。サイトを初めて訪問したときの印象・欲しい情報が見つかりやすかったか・問い合わせまでの導線に不満がなかったかといった観点で意見を収集することで、社内では気づきにくい課題が浮かび上がることがあります。
社内ヒアリングと顧客ヒアリングで収集した意見は、データ分析の結果と照らし合わせながら整理し、優先度の高い課題から順番にリニューアルの要件に反映させていきましょう。
STEP3|要件定義をまとめる
現状の課題が明確になったら、リニューアル後のサイトに必要な要素を整理する要件定義を行います。要件定義はリニューアルプロジェクト全体の設計図となるものであり、ここが曖昧なまま制作を進めると、完成間際になって大幅な修正が発生したり、想定外の追加費用が発生したりするリスクがあります。担当者として最も時間をかけるべきフェーズのひとつです。
必要な機能・ページ・コンテンツの洗い出し
要件定義では、リニューアル後のサイトに必要な機能・ページ・コンテンツを網羅的に洗い出します。現状サイトの課題分析と社内ヒアリングの結果をもとに、以下の観点で整理してみてください。
| 要件の種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ページ構成 | トップページ・サービスページ・会社概要・採用ページなど必要なページの洗い出し |
| デザイン方針 | ブランドイメージ・参考サイト・カラーやフォントの方向性 |
| 機能要件 | お問い合わせフォーム・検索機能・会員機能・予約システムなど |
| CMS要件 | 自社で更新したいページの範囲・使用するCMSの種類 |
| SEO要件 | 狙うキーワード・内部リンク設計・構造化データの設定範囲 |
| 多言語対応 | 英語・中国語など多言語対応の有無 |
| アクセシビリティ | 高齢者・障害者への配慮が必要かどうか |
| セキュリティ要件 | SSL証明書・不正アクセス対策・個人情報保護の要件 |
要件を洗い出す際は、現状サイトにある機能・ページを「継続する」「改善する」「削除する」「新規追加する」の4つに分類して整理すると、制作会社への伝達がスムーズになります。すべてを新規で作り直そうとすると費用と時間が膨らむため、継続できる部分は積極的に活用することでコストを抑えることができます。
ドメイン・サーバーをそのまま使うか変更するかの判断
要件定義の段階で必ず決めておくべき項目のひとつが、ドメインとサーバーをそのまま引き継ぐか変更するかの判断です。この決定によって、制作会社への依頼内容やSEO対策の範囲が変わってきます。
| 選択肢 | メリット | デメリット | 推奨ケース |
|---|---|---|---|
| ドメイン・サーバーともにそのまま | SEOへの影響が最小限・移行コストが低い | 古いサーバー環境に縛られる場合がある | 特別な理由がない場合はこちらを推奨 |
| ドメインはそのまま・サーバーのみ変更 | サーバー性能を向上させながらSEOを維持できる | ネームサーバーの切り替え作業が必要 | 表示速度改善・セキュリティ強化が目的の場合 |
| ドメインもサーバーも変更 | 完全に新しい環境でスタートできる | これまでのSEO評価がリセットされるリスクがある | 会社名変更・ブランド刷新など特別な理由がある場合のみ |
基本的にはドメインをそのまま引き継ぐことを強くおすすめします。ドメインを変更すると、これまで積み上げてきたSEOの評価がリセットされるリスクがあり、検索流入の回復に数ヶ月〜1年以上かかるケースもあります。WordPressへの移行やサーバーの乗り換えを伴う場合でも、ドメイン自体は変えずに引き継ぐことが原則です。
STEP4|制作会社への依頼とRFP作成
要件定義が完成したら、制作会社への依頼に向けてRFP(Request For Proposal/提案依頼書)を作成します。RFPとは、自社のリニューアル要件・目的・予算・スケジュールをまとめた文書で、複数の制作会社に同じ条件で提案・見積もりを依頼するために使用します。RFPを用意せずに依頼すると、各社がバラバラな前提で提案してくるため、比較検討が困難になります。
RFPに書くべき項目
RFPに盛り込むべき項目は以下のとおりです。情報が多いほど制作会社からの提案の精度が上がるため、できる限り具体的に記載することを心がけましょう。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 会社概要 | 業種・事業内容・ターゲット顧客・競合他社 |
| リニューアルの背景・目的 | なぜリニューアルするのか・解決したい課題 |
| ターゲットユーザー | サイトを利用する主なユーザー像 |
| リニューアルの範囲 | 全面リニューアルか部分リニューアルか・対象ページ数 |
| 必要な機能・ページ | 要件定義で洗い出した機能・ページの一覧 |
| デザインの方向性 | 参考サイト・ブランドガイドライン・避けたいデザイン |
| 技術要件 | 使用するCMS・サーバー環境・既存システムとの連携 |
| SEO要件 | 狙うキーワード・リダイレクト対応の有無 |
| 予算の目安 | 概算予算の上限・内訳の希望 |
| スケジュール | 公開希望日・各フェーズの期限 |
| 選定基準 | 制作会社を選ぶ際に重視するポイント |
| 提案の形式 | 提案書のフォーマット・提出期限・プレゼンの有無 |
RFPは完璧に仕上げる必要はありませんが、目的・ターゲット・予算・スケジュールの4点だけは必ず明記してください。この4点が不明確な場合、制作会社からの提案が的外れになるケースが多く、選定に時間がかかる原因になります。
複数社への見積もり依頼と比較ポイント
RFPが完成したら、3社程度の制作会社に同時に送付して見積もりと提案を依頼します。複数社に依頼することで、費用の妥当性を比較しながら自社に最適な制作会社を選ぶことができます。
提案・見積もりを比較する際は以下のポイントを軸に評価してください。
| 評価ポイント | 確認内容 |
|---|---|
| 課題理解の深さ | 自社の課題をどれだけ正確に把握した上で提案しているか |
| 提案の具体性 | 抽象的な提案ではなく、具体的な施策・構成・デザイン方針が示されているか |
| 費用の内訳 | 見積もりの各項目が明確に記載されており、何にいくらかかるかが把握できるか |
| スケジュールの現実性 | 希望する公開日に対して現実的なスケジュールが提示されているか |
| SEO・マーケティングへの言及 | デザインだけでなくSEOや集客の観点からの提案があるか |
| 実績の類似性 | 自社と同じ業種・規模のサイト制作実績があるか |
| 公開後のサポート | 運用保守・修正対応・効果測定のサポート内容が明確か |
金額が最も安い制作会社を選ぶことが必ずしも最良の選択ではありません。提案内容の質・担当者とのコミュニケーションのしやすさ・公開後のサポート体制を総合的に評価した上で、長期的に信頼できるパートナーとして付き合える会社を選ぶことが、リニューアルを成功に導く最も重要な判断基準です。
STEP5|設計・デザイン・コンテンツ制作
制作会社との契約が完了したら、いよいよサイトの設計・デザイン・コンテンツ制作フェーズに入ります。このフェーズは制作会社が主導して進めますが、担当者が適切なタイミングで確認・フィードバックを行わないと、方向性がずれたまま制作が進んでしまい、大幅な手戻りが発生するリスクがあります。制作会社任せにせず、担当者としてしっかり関与することが重要です。
ワイヤーフレームとサイトマップの作り方
設計フェーズでは、まずサイトマップ(ページ構成図)とワイヤーフレーム(各ページのレイアウト設計)を作成します。これらは実際のデザイン制作に入る前に、サイト全体の構造と各ページの情報配置を確認するための設計図です。
サイトマップとワイヤーフレームの確認時に担当者が見るべきポイントは以下のとおりです。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ページ構成の網羅性 | 必要なページがすべて含まれているか・不要なページが含まれていないか |
| 導線設計 | トップページから問い合わせページまでの導線が自然につながっているか |
| CTAの配置 | ボタンや問い合わせへの誘導が適切な位置に設置されているか |
| 情報の優先順位 | 各ページで最も伝えたい情報がファーストビューに配置されているか |
| スマホ表示の考慮 | モバイルファーストで設計されているか |
| 内部リンク設計 | 関連ページへの内部リンクが適切に設計されているか |
ワイヤーフレームの段階でしっかりフィードバックしておくことで、デザイン制作に入ってからの大幅な修正を防ぐことができます。デザインが完成してから構成を変えようとすると、手戻りのコストと時間が大きくなるため、ワイヤーフレームの確認を軽視しないようにしてください。
担当者が確認すべきチェックリスト
設計・デザイン・コンテンツ制作の各段階で、担当者が確認すべき項目をまとめました。制作会社からの成果物を受け取るたびに、以下のチェックリストをもとに確認を行ってください。
| フェーズ | 確認項目 |
|---|---|
| サイトマップ確認 | ページ数・構成・階層が要件定義と一致しているか |
| ワイヤーフレーム確認 | 各ページの情報配置・導線・CTA位置が適切か |
| デザイン確認 | ブランドイメージに合っているか・参考サイトの方向性と一致しているか |
| コンテンツ確認 | テキスト・画像の内容に誤りがないか・SEOキーワードが適切に含まれているか |
| コーディング確認 | スマホ・PC・各ブラウザで表示崩れがないか |
| SEO設定確認 | メタタグ・見出し構造・内部リンクが正しく設定されているか |
各フェーズでのフィードバックは、できる限り具体的に伝えることが重要です。なんとなく違う・もっとおしゃれにしてほしいといった抽象的なフィードバックは制作会社が対応に困るため、どのページのどの部分をどのように変えてほしいかを明確に伝えるよう心がけてください。また、フィードバックの期限を設けることで、スケジュールの遅延を防ぐことができます。
STEP6|テスト・公開・リニューアルお知らせの配信
設計・デザイン・コンテンツ制作が完了したら、本番公開前の最終テストに入ります。テストを丁寧に行うことで、公開後のトラブルを未然に防ぐことができます。公開直後に表示崩れや問い合わせフォームの不具合が発覚すると、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、修正対応に追われてお知らせの配信が遅れるといった二次的な問題にもつながります。公開前のテストは時間をかけて丁寧に行うことが重要です。
公開前の動作確認・SEOチェック
本番公開前に確認すべき項目は以下のとおりです。制作会社と担当者が分担して確認することで、抜け漏れを防ぐことができます。
| カテゴリ | 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|---|
| 表示確認 | PC・スマホ・タブレット | 各デバイスで表示崩れがないか |
| ブラウザ確認 | Chrome・Safari・Edge・Firefox | 主要ブラウザで正常に表示されるか |
| リンク確認 | 内部リンク・外部リンク | リンク切れ・誤リンクがないか |
| フォーム確認 | 問い合わせ・資料請求フォーム | 送信・受信・自動返信メールが正常に機能するか |
| リダイレクト確認 | 301リダイレクト | 旧URLから新URLへの転送が正しく設定されているか |
| SEO確認 | メタタグ・見出し構造 | 各ページのタイトル・ディスクリプション・H1が適切に設定されているか |
| 表示速度確認 | PageSpeed Insights | Core Web Vitalsのスコアが適切な水準か |
| noindex確認 | テスト環境の設定 | テスト環境のnoindexが本番環境で解除されているか |
| SSL確認 | https接続 | 全ページがhttpsで正常に表示されるか |
| アクセス解析確認 | GA4・Search Console | トラッキングコードが正しく設置されているか |
特にnoindexの確認は見落としやすい項目です。テスト環境では検索エンジンにインデックスされないようnoindexを設定しますが、本番公開時にこの設定が残ったままだとGoogleにページが認識されず、検索結果に表示されなくなります。公開前に必ず確認してください。
リニューアルのお知らせ文の書き方
テストが完了して本番公開を行ったら、速やかにリニューアルのお知らせを配信します。お知らせを出すタイミングは公開当日が理想的です。告知が遅れると、URLが変わった場合にユーザーが旧サイトにアクセスして迷子になったり、リニューアルの認知が広まらなかったりするリスクがあります。
お知らせ文を書く際は以下の構成を参考にしてください。
| 構成要素 | 内容 |
|---|---|
| 冒頭の挨拶 | 日頃のご愛顧への感謝を簡潔に述べる |
| リニューアルの報告 | いつ・どのようにリニューアルしたかを明記する |
| リニューアルの内容 | 改善したポイント・新しくなった機能やコンテンツを簡潔に説明する |
| 新しいURLの案内 | URLが変わった場合は新しいURLを明記して誘導する |
| 今後の抱負 | より良いサービス提供への意気込みを添える |
| 締めの挨拶 | 引き続きのご支援をお願いする |
URLが変わる場合は特に丁寧な告知が必要です。メールでの個別連絡・サイト上のお知らせ・SNS投稿を組み合わせて、できる限り多くのユーザーに新しいURLを周知することを心がけてください。
STEP7|公開後の効果測定とPDCA
サイトを公開したら、設定したKPIに対してリニューアルの効果が出ているかどうかを定期的に確認します。公開直後は特にデータの変化が大きいため、こまめにモニタリングを行い、問題が発生していないかを早期に把握することが重要です。公開して終わりではなく、データをもとに継続的に改善を繰り返すことがリニューアルの成果を最大化するための鉄則です。
リニューアル後1ヶ月で確認すべき指標
公開後1ヶ月以内はGoogleがサイトの変化を認識して再評価するタイミングであり、SEO・アクセス・コンバージョンのいずれかに異常が発生していないかを重点的に確認する必要があります。
| 確認項目 | 使用ツール | 確認頻度 |
|---|---|---|
| 検索順位の変動 | Search Console | 週1回以上 |
| インデックス状況 | Search Console | 週1回以上 |
| クロールエラーの有無 | Search Console | 週1回以上 |
| セッション数・直帰率 | GA4 | 週1回以上 |
| コンバージョン数・CVR | GA4 | 週1回以上 |
| 表示速度 | PageSpeed Insights | 月1回 |
| リダイレクト動作 | ブラウザ・クローラーツール | 公開直後に必ず確認 |
リニューアル直後は検索順位が一時的に変動することがあります。これはGoogleがサイトの変化を再評価しているためであり、適切なSEO対策が施されていれば数週間〜数ヶ月で回復するケースがほとんどです。ただし順位が大幅に落ちたまま回復しない場合は、301リダイレクトの漏れやインデックスの問題が発生している可能性があるため、Search Consoleで原因を確認してください。
継続的な改善サイクルの回し方
公開後1ヶ月の初期モニタリングが落ち着いたら、継続的なPDCAサイクルを仕組みとして定着させます。リニューアルで作り上げたサイトは公開時点では仮説の集合体であり、実際のユーザーの行動データをもとに継続的に改善を加えることで、はじめて本来の成果を発揮します。
PDCAを継続するための具体的な運用サイクルは以下のとおりです。
| サイクル | 頻度 | 実施内容 |
|---|---|---|
| 週次レポート | 毎週 | アクセス数・CV数の簡易確認。異常値がないかをチェックする |
| 月次レポート | 毎月 | KPIの達成状況・流入チャネル・離脱ページの詳細分析 |
| 四半期レビュー | 3ヶ月ごと | 競合サイトとの比較・コンテンツの追加・修正方針の見直し |
| 年次レビュー | 年1回 | サイト全体の評価と次のリニューアル・改修の必要性を検討 |
PDCAを形骸化させないためには、データを確認するだけでなく必ず改善アクションにつなげることが重要です。離脱率が高いページが見つかれば導線を改善する、CVRが低いフォームがあれば入力項目を減らすといった具体的な施策を実行し、その効果を次の計測サイクルで確認するという流れを習慣化してください。
まとめ|担当者がリニューアルを成功に導くために押さえるべきこと
WEBサイトリニューアルは、担当者ひとりが抱え込むには複雑すぎるプロジェクトです。しかし全体の手順を正しく把握し、各ステップで何をすべきかを理解しておくことで、はじめてリニューアルを担当する方でも着実に進めることができます。
最も重要なのはSTEP1の目的設定です。なぜリニューアルするのかを言語化し、KGIとKPIを数値で設定することが、プロジェクト全体の方向性を決める土台になります。目的が明確であれば、制作会社への依頼もスムーズになり、公開後の効果測定の基準も定まります。
また、スケジュール管理においては余裕を持った計画を立てることが欠かせません。社内の承認フロー・コンテンツ素材の準備・制作会社とのフィードバックサイクルには、想定以上の時間がかかることがほとんどです。公開目標日から逆算してスケジュールを組み、各フェーズの期限を担当者と制作会社で共有しておくことが、スケジュール遅延を防ぐ最も効果的な方法です。
リニューアルは公開がゴールではなく、公開後のPDCAこそが長期的な成果につながります。データをもとに継続的に改善を積み重ね、サイトを育てていく意識を持って取り組んでください。
WEBサイトリニューアルの進め方や担当者としての動き方について、さらに詳しく相談したい方は株式会社ジャリアにお気軽にお問い合わせください。目的設定から公開後の運用まで、貴社のリニューアルを一貫してサポートいたします。
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